写真
門脇中学校避難所の周辺
宮城県石巻市・門脇中学校 ◉ 2011年7月20日
text & photos by kin
2012.4.1 up
避難所の周辺
石巻市立門脇中学校は、幸い大きな被災をまぬがれた。しかし周辺の地域一帯は津波の浸水や火災によって被災し、多くの住民が避難してきた校内は、避難所となった。春になり学校が再開すると、3階フロアの全てに被災した門脇小学校が間借りしてくる。そのため校舎には中学校と小学校が同居し、住民たちは武道館と体育館で避難所生活を続けるという密度の濃い建物となった。
校舎の外には、仮設テントで覆われた入浴場が設置されていた。NTTによる無料公衆電話もある。物が置かれた一画には、ハエ取り紙がいくつもぶら下がっている。被災した地域は、がれきの撤去が進んでいるが津波と地盤沈下により下水道もフタが空いたままとなっていた。それに加えて山となったがれきからは、たくさんの虫も発生していた。ハエ取り紙はすぐに真っ黒になってしまうという。
石巻市の避難所は、2011年10月11日で全て閉鎖となった。
#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。
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E-lock.planning (2012-03-07)
避難所の周辺
石巻市立門脇中学校は、幸い大きな被災をまぬがれた。しかし周辺の地域一帯は津波の浸水や火災によって被災し、多くの住民が避難してきた校内は、避難所となった。春になり学校が再開すると、3階フロアの全てに被災した門脇小学校が間借りしてくる。そのため校舎には中学校と小学校が同居し、住民たちは武道館と体育館で避難所生活を続けるという密度の濃い建物となった。
校舎の外には、仮設テントで覆われた入浴場が設置されていた。NTTによる無料公衆電話もある。物が置かれた一画には、ハエ取り紙がいくつもぶら下がっている。被災した地域は、がれきの撤去が進んでいるが津波と地盤沈下により下水道もフタが空いたままとなっていた。それに加えて山となったがれきからは、たくさんの虫も発生していた。ハエ取り紙はすぐに真っ黒になってしまうという。
石巻市の避難所は、2011年10月11日で全て閉鎖となった。
#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。
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E-lock.planning (2012-03-07)