● これは何のタイムカプセルなのですか?

 1995年4月8日、阪神・淡路大震災から3ヶ月が経とうとしていた時期、被災地神戸市で災害救援活動を継続していた「SVA」(曹洞宗国際ボランティア会→現:(社)シャンティ国際ボランティア会)の参加ボランティアが中心となり、被災者の元気づけを目的にイベント「花祭り」を長田区菅原地区で開催しました。
 同イベントの1プログラムとして「10年後の神戸へ、自分へ向けたメッセージ」がありました。被災者・ボランティアを問わず、手紙やビデオレターで10年後の神戸へ、自分たちへと、メッセージを発信するという企画でした。これらのメッセージなどを封印したのが、このタイムカプセルです。

●タイムカプセルを埋めたのはいつですか?

 1997年3月18日。
 SVAは拠点を1995年の8月に兵庫区の真光寺から長田区御蔵通5-5に移しました。その後、埋める場所が決まらないまま1年半、事務所内で保管することになりました。その後、八王寺から許可を頂き、境内に埋めることになりました。

●タイムカプセルを掘り起こしたはいつですか?

 2004年8月7日 → 開封時の様子の写真はこちら

●タイムカプセルを埋めた場所は?(クリックで写真拡大)

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八王寺境内(神戸市兵庫区羽板通2-1) この石碑の下に埋められていました。 形状・大きさ→円筒形(樹脂製・色は青)直径約40センチ、長さ約70センチ

●タイムカプセルの中身は?(クリックで写真拡大)

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何重にもパッキングしていたので、保存状態も良好でした。 233通の手紙メッセージ 中身の全てを並べた状態

A. 「手紙:メッセージ」
「花祭り」の会場で書いてもらった物を中心に、233通。
テーマは「10年後の神戸と自分に」、書き手の7割は地元の人、3割がボランティア。

B.「絵」(被災地への励まし)
 タイ・バンコクのスラムの子ども達から元気付けに被災地宛に贈られた「絵」。SVAの関連団体「プラティープ財団」の紹介で被災地に対する寄付金と共に送られてきた。(→いつ受け取って、どんな形で使用されたかは調査中)

C. 「パッチワークの鯉のぼり」
 東京の有志ボランティアらが、ボランティアや様々な人々が「神戸へのメッセージ」を書いたそれぞれのパーツ(パッチ)を縫い合わせて作った。1996年5月(96/04/30毎日新聞、96/05/04神戸新聞)の「子どもの日」に、励ましのために被災地に贈られた。兵庫区の「荒田仮設住宅」の集会所に飾られた。

D. SVAボランティアの活動関連品
 ボランティア活動日誌や名札など、97年3月時点までのボランティア活動記録。

 
 

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